会津 裸山〜桑原沢下降

 

2013年11月2日

 

岩間  みー(記)

 

 

 

 

 

会のメンバー達は、裸山は山梨からわざわざ行くような所ではないので近場の沢に行くと言っていたが、私達は予定通り裸山に。

金曜日の夜、仕事が終わってから中央道〜関越道〜関越道と乗り継ぎ、小出I.Cで下りて入広瀬の道の駅で仮眠をとる。

 

11月2日 快晴

朝起きると寒く、周囲の木々は紅葉していた。

只見に向かう道を走っていると北側に、スラブの三角の山が見えてくる。この三角の山は裸山の前衛で、裸山は道からは見えない。

ヘアピンカーブを左へ曲がり、次の右へのヘアピンカーブ終了直後の左側に草が茂った細い林道が裸山林道だ。

車で入ろうと思ったが林道が狭いので、林道脇の広い路肩に車を停めて、ここから歩く事にした。

朝御飯を食べていると、所沢ナンバーの車がやってきて、お互い「こんなところに登りに来る人がいるとは思わなかった。」と言い合った。

朝御飯を済ませ身支度を整えて出発。

林道は狭いが路面は綺麗だ。すぐに林道は終わりとなって大きな堰堤がある。

ハシゴを使って桑原沢におりて沢を横切り、魚の気持ちになって九十九折になった魚道を堰堤まで登り、トラロープに沿って桑原沢の支流に降りる。

支流の沢はナメ・スラブっぼい水が少ない沢で、ヌルヌルしている。

小滝をいくつか越えていくと、濡れないと登れない小滝が出てきた。

濡れたくないので左岸から巻くと踏跡が続いていたが、途中でまた沢に下りて登っていくと二俣になった。

本流は左であるが、登りやすい右俣に入る。すぐに潅木が終わり一面のスラブが広がった。

潅木が終わったところに少し平らなところがあり、クラミングシューズに履き替える。

スラブはフリクション抜群で、思わず笑いがこみ上げる。

ロープは要らない傾斜であるが、座って休めるような平らなところや潅木がない。

下を見ると道路まで一直線に見える抜群の高度感で、足を滑らす事はないのはわかっているが、落ちたら絶対に止まらない。

紅葉は綺麗で毛猛山塊もくっきり見えるが、高度感もあり座れる傾斜のところはないので落ち着かないので休まず登る。

やや左よりにラインを取りながら登っていく。稜線が近づくと潅木が出てくる。潅木帯を避けながら登っていき稜線に出る。

 藪っぽい稜線を歩いていくと裸山の山頂となる。

稜線の先には作業小屋が見えて鉄塔が立っている。下りは、作業小屋手前のコルから沢に下降する事になる。

稜線には道がないが、ネマガリがないので藪漕ぎといっても大した事はないが、標高を下げるにしたがって見る見るうちの周りの木々の背が高くなっていく。

右側が切れたっているので、左よりに歩きたくなってしまう。途中で尾根が2つ分かれているので左に入らないよう注意が必要。

コルからは潅木を使いながらどんどん下っていくと、やがて沢形が現れてすぐに水が出てくる。

どんどん下っていくと滝が出てきた。潅木を使って左岸をトラバースして沢に下りる。

その後はナメ小滝やトイ状小滝が次から次へと出てくるが下降に問題ない。

でも水が冷たいので、ゆっくり休む気になれず、どんどん下る。

川幅がだんだん広くなり、目の前に堰堤が突然に現われた。朝下ったトラロープを登り、もと来た魚道に沿って歩いて車まで戻った。

 林道入口からスラブ始まりまでの沢登りが1時間、スラブが約50分で稜線に出た。稜線を10分程歩くと裸山山頂。

下りは岳人に載っていたの「とっておきの山歩き」紹介には1時間半とあったが、私達は1時間50分近くかかっていた。

 

 山梨からいくまでもない山かもしれないが、登りも下りも変化があって楽しめる。

会津の紅葉はやっぱり綺麗だ。秋の味覚を楽しみながらゆっくりした1日を過ごす事ができた。

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道路から三角の山が見えます

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ヌルヌルした沢を登ります。

 

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沢が終わり一面に広がるスラブ

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もうすぐ稜線

 

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