上越)火打山〜焼山

 

 

2007.11.3〜4

 

   堀内 岩間  みー(記)

 

             

 

  今年から登山解禁となった焼山。折角だから解禁した年に行く事にした。

 前日に堀内さんが泊まりに来て翌朝出発。

  

 11/3 晴れ

  笹ヶ峰の駐車場に着いたら寒い。タイツを履いてくれば良かったと思うくらいだった。

 これからの冬山に備えて、トレーニングになるよう重い食料計画で荷物を重くして出発。

  十二曲がりを過ぎると妙高山と火打山の分岐となり、高谷池ヒュッテがある火打山に向かう。

 高谷池ヒュッテは見えてからが長い。湿原の縁をトラバースしているので、なかなか着かない。

 このヒュッテは湿原の中にあり素晴らしいロケーションである。今回は焼山までいくので残念ながら通り過ぎる事に。

 火打山の頂上が近づくと雪が少しあり、もう雪山の季節なんだと思う。

 山頂から焼山の噴煙が見えて、シューシューと蒸気を噴出している音もよく聞こえる。

  火打山から焼山に向かう登山道には蛍光ピンクのテープが付けられている。

 火打山から一旦下り影火打に登り返す。影火打はどこか頂上か判らないような山頂が平らな山だ。

 出発も遅れガスも出てきたので、泊り岩まで行くのは諦めて、陰火打の直下で泊まる事にした。

 高山植物の残骸がある所を避けビバークする事にした。

 雪の上に寝る季節が来た事を、頭ではわかっているけれど身体が追いつかず寒かった。

  今日は小林牧場のワインビーフと黒富士牧場の玉子でスキヤキをした。

 

 <コースタイム>

  笹ヶ峰(310)高谷池ヒュッテ:大休止(1:35)火打山(1:30)影火打直下ビバーク地

  

 11/4 雪のち曇り時々晴れ

  夜には雪が降り出し、朝4時に起きたが雪はまだ降っていた。朝には天気が回復するとの天気予報だが山の上ではわからない。 

 焼山の山頂付近はガレで岩に赤ペンキが塗ってあるだけらしい。

 雪が積もって赤ペンキが見えないと、視界がないと焼山を越えて反対に下りる事が難しくなる。

 ピストンなら雪の上についた自分達の足跡をたどってガレを下れる。

 朝6時になっても雪はやまないので、ピストンしようと雪の中を出発したが、間もなく雪がやんで時折青空がのぞく。

 天気は早く回復しそうなので縦走する事に変更。引き返してテントを撤収し6:30再出発となる。 

  

  影火打から焼山との最低鞍部に下るが、これが鬼のように下る。びっちり1時間の下りだ。しかも、かなりの急坂である。

 火打側からピストンしたら、これを登り返す事になる。高谷池ヒュッテの人が火打側からのピストンはキツイと言ってとおりだ。

 少し切れたったようなキレットを越えると、潅木の中の平らな道がしばらく続き、今度は急坂の登りになる。

 急登は潅木からガレに変わり、所々ある赤ペンキを追いながら登る。  

 最近まで登山禁止だったせいだろう、山頂近くだけで白黒まだらの雷鳥を9匹も見た。

  山頂の噴火口跡で茶碗の縁みたいになっていた。標識は突き上げた少し左側にあった。

 ガスが切れているうちに下ってしまいたいので、記念撮影だけしてサッサと下る事にした。

 さらに噴火口の縁に沿って進むと、50mくらいの岩稜の下りとなり鎖とトラロープがあった。

 この先はどんどんガレを下っていくだけ。

  泊り岩に寄ってみたが、中は汚くて泊まれそうもないが、岩の前に平らなスペースがあり2・3人用テントなら張れそう。

 一人用テントだったらウナギみたいに一列に数張り大丈夫そうだ。

 泊り岩から少し下ると、笹倉温泉と富士見平の分岐となり、富士見平側に進む。富士見平からは笹ヶ峰への登山道を行く。

 笹に覆われている所もあったがヤブ漕ぎという事はなく、ピンクテープもたくさん付けられているが、

 雪の重みで曲がってしまった木が登山道に向かって突き出しているのが少々うっとうしかった。

 この登山道は夏は巨大なシシウドやオオイタドリが生い茂った草に囲まれているかもしれない。草が枯れた秋の方がスッキリした道だと思う。

  沢を何度か徒渡し、最後になってアップダウンが出てくる。広い川に下りると間もなく林道。

 林道を歩いて笹ヶ峰まで戻った。

 

  帰りに「苗名の湯」¥450に寄った。この温泉は塩素風呂で、以前入った時は塩素臭が強かったが、

 今回は先日からの硫黄の臭いで鼻が麻痺しており、全く臭いを感じなかった。

 隣りのそば屋を楽しみにしていいたのだが、本日は売り切れで残念。(特に山菜の時期は素晴らしい料理)

 

 

 <コースタイム>

 ビバーク地(240)焼山(1:00)泊り岩(4:15)林道(0:45)笹ヶ峰 

 

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