薬師岳山スキー

 

日時:2015426日〜28

参加者:細田(単独)


2015年は太郎平小屋の営業開始が早く、GW前の空いていそうな時期に好天の予報が出たため、時間を作って薬師岳に行った。

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26日(快晴)
有峰林道の除雪は行われておらず、和佐府の集落奥から歩きとなる。

最初はスキーを担いだが、2kmくらいで雪がつながり、以降はシール登高。飛越トンネルまで2時間かかったが、仕方がない。
トンネルの脇から右側の尾根に取り付き、送電線の下で夏道に合流。

寺地山まではアップダウンを繰り返しながら登る。飛越新道は積雪期の下りは結構わかりにくそうで、分岐を確認しながら進む。
寺地山から稜線が見渡せる。薬師の西面は稜線に雪がついておらず、滑れそうにない。残念。神岡新道も稜線の下は雪が切れている。今年は雪が少ないようだ。
一度下ってから、北ノ俣岳への大斜面を登る。最後は標高差100m程、スキーを担いで夏道を登る。疲れており、スキーブーツで夏道を歩くのはしんどい。
稜線上の雪はつながっており、シールをはずして太郎平に向けて滑降。

今回は小屋泊まりにしたので荷物が重くなく、滑降は楽しい。
最後の丘越えはシールを貼り直して、そのまま小屋に到着。
GW前の小屋は、宿泊者3名のみ。個室をあてがわれた。

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27日(快晴)
今日は薬師岳に行くことにする。出発は8時と最初からのんびりモード。
薬師峠まで下ってシールを貼って歩き始める。最初からクトーはつけっぱなし。薬師平から薬師小屋へ。

昨晩一緒に宿泊した方が前の方を登っているのが見える他には誰もいない。
薬師沢右俣に、昨日小屋で会った別の方が滑ったシュプールが見える。
今日も天気は快晴で、この稜線からの展望は素晴らしい。

こちらから見る槍ヶ岳は、左側に北鎌尾根を携えて、見事に尖っている。3時間ほどかけて、薬師岳に到着。
大休止の後、中央カールに滑り込む。完璧なザラメの素晴らしい斜面だ。大きなターンで豪快に滑ると、ボトムまではあっという間。
シールを貼って東南尾根を登り返す。すでに正午をまわって雪が柔らかくなっており、少々難儀した。
東南尾根からは薬師沢右俣を滑ろうかと思っていたが、休んで景色を見ているうちに、薬師沢右俣から薬師平への登り返しがかったるくなってきた。
のんびりしすぎで時間も遅くなってきたし、と自分に言い訳して、往路を戻ることにした。
こちらももちろん快適なスキー。最初は稜線を滑って、薬師小屋から下は広い斜面を下る。

天気が良くて道迷いの心配がないのがうれしい。小屋には3時半頃帰着した。
今夜の宿泊者は4名。昨日と同じ個室を今日も一人で使う。

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28日(快晴)
下山日。今日も快晴。天気に感謝。
稜線の神岡新道分岐までシールとクトーで登る。せっかくなので北ノ俣岳まで足を延ばして、山頂からの景色を再度満喫。

あまり遅くならないうちに下りたかったので、東面への滑り込みはパス。
山頂から少し滑り、神岡新道分岐からスキーを担いで夏道を戻り、雪が出てきたところでスキーをつける。

この2日の間に融雪が進んだようで、少し下の斜面がギリギリ雪がつながっている状態だ。登りでは問題なかったのに。
ここから、北ノ俣岳西面の大斜面を滑る。雪もゆるんできて、快適な滑降だ。

いつものことだが、何となくもったいなくて、途中何度か立ち止まって景色を眺める。
鞍部からしばらく続く小さなアップダウンはスキーを履いたままやりすごし、寺地山への登りは担いだ。
寺地山で雄大な景色ともお別れ。

ここからの飛越新道は地図と高度計を見ながらトレースを追いかけて慎重に下る。稜線自体ははっきりしているが、分岐がわかりにくい。
途中50m程の登りでもう一度スキーを担いだが、それ以外はなんとか滑ることができ、無事トンネルに到着。
最後の林道は融雪が進んでおり、2日前に比べるとかなり手前からスキーを担ぐこととなった。

 

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