<行き先>  針ノ木岳 (2820.6m)

<山行日>  2010.06.12(土)

<天 気>  晴れ時々曇り

<メンバー> M本(単独)

 

<コースタイム> 登り) 扇沢駐車場〜3:42〜針ノ木峠〜1:00〜針ノ木岳

      下り) 頂上の南側稜線〜0:22〜雪渓下部〜1:15〜扇沢駐車場

 

 

子供関係のボランティア活動が更に忙しくなり、ますます自由な時間がなくなった。

今週末クラブで行く月例山行の沢登りも参加できないので、こんな時期だが軽く針ノ木雪渓を登ってくることにした。

(後で気付くが、クラブの細田さんも先週針ノ木峠ヘ登っていた)

 

 

4:35   十分明るくなるのを待ち、重いスキー板とブーツを担ぎ扇沢駐車場を出発。

扇沢駅横のゲートで登山届けを出し、車道をショートカットする登山道に入るが、

低い木の枝の張り出しが多くたびたび前屈90度姿勢で歩く。

     何度か車道を横断した後に山道に入っていくが、低い枝は一向になくならず雪渓まで続いた。

 

5:37   大沢小屋に到着

小屋の前で休憩し、アイゼンを付ける。                          

登山者が通り過ぎるので10分ほど後を歩くと、道が違い藪に突き当たって行き詰まる。

荷軽な彼は藪をこいて進んでいくが、こちらは板が邪魔して進めず引き返し、20分以上をロスする。

 


6:30   雪渓の下部に到着 (≒1815m) 

斜面はなだらかで登るのは楽そうだ。

雪は汚れているが、それほど凸凹しておらず落石もない。 

      マヤクボ沢への分岐の石の上で藪こきの彼と休憩し、

私は針ノ木峠に彼はマヤクボ沢を登る。

先にスキーを担いで登っている人につられ、急斜面側を登ってしまい大変苦労をする。

 

8:17   針ノ木峠に到着                     

ここから先は危険な急斜面のトラバース、誰も歩いておらず不安だ。

休憩の後、先ほどの人より先に出発する。                           雪渓下部

雪上に沢山あった足跡も危険ゾーンになると一人の足跡だけとなる。                 

誰も歩いていないと考えものだが、一人が歩いていることで安心でき、

一歩一歩確実に踏みしめて進む。

頂上直前にある急傾斜下の稜線にスキーをデポし軽荷で頂上へ上がる。

 

9:30   針ノ木岳頂上に到着

頂上から北側登山道には雪がない。

なるほどマヤクボ沢から登る方が安全といわれるわけだ。

      好天に恵まれ雲ひとつない青空となった。

遠くはやや霞んでいたが360度のすばらしい展望だ。                              

      頂上からマヤクボ沢への斜面も雪のない部分が多い。

上級者は狭く残った急斜面を縦に滑るのだろうが、へたっぴな私は雪の多い南側へ迂回し、

できるだけ長い距離を滑ることにした。                           針ノ木岳南側

 

10:00  滑走開始

マヤクボ沢の斜面は適度な傾斜で雪質もまあまあと快適だ。

緩斜面になると雪が荒れコース取りに悩む。

デブリを避けて小回リするので息が切れ、何度か立ち止り犬のようにハーハーする。

以前行った白馬大雪渓よりも大きな凸凹や落石がないので滑りやすい。何より人の数が全然少ない。

精一杯時間をかけて滑ってきたつもりだが、わずか22分で登山道の入口に到着。

大沢小屋付近まで雪は十分あるが、落石が多くここまでが限度と判断し腹ごしらえとする。

 

11:00  下山開始

     前屈姿勢をしないため、スキーをザックで担がず肩に乗せて歩く。 なんて重たいのだ!このスキーは・・・

     途中、小雪渓で50mくらいの距離を何度もスキーで滑っている人がいた。 色々な人がいるものだ・・・

     等等、ブツブツ独り言を云いながら歩いていると長い歩きも短く感じる。 私だけ?

 

12:15  扇沢駐車場に到着

1段上の有料駐車場にもビッシリ車が入っている。 まだ昼なのにスキーを担いで戻ってくる人も何組かいた。

すぐに帰路につくが下界は非常に暑い、山の上はなんと快適だったことか。

前屈姿勢には困ったが、何か対策を考えて来年もまた、もっと早い時期に来たいと思った。

                                            終わり

 

 

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