安達太良山 烏川

   (沢登り)

 

       岩間  田中 みー(記)

    

      5/29   曇り のち 霧

 

 

                  

奥秩父の沢に行く予定であったが、天気が悪そうなので、天気が良さそうな東北にいく事にした。

金曜日の夜、田中社長を迎えにいき、首都高経由で東北道に向かい、那須高原でテントを張って仮眠。

 

 朝、起きると気温は7℃、季節外れの寒気が入り、とても寒くて防寒具用の冬の下着を着込んでしまう。

二本松I.Cで下りて、奥岳登山口に向かう。寒いのでカッパも羽織って出発。

 渓谷遊歩道の看板に沿って歩いていく。

まっすぐ歩いていくと烏橋に出るが、渓谷遊歩道がついた沢は綺麗らしいので、そこから入る事にした。

烏川は思ったより水量が多く、ナメと滝が連続していて綺麗だ。

登るのが大変そうな滝は遊歩道から巻いて進んでいくと、烏橋となる。

烏橋を過ぎても、水量豊富なナメやナメ小滝が連続している。

濡れるのが嫌でネマガリの藪から巻こうとしたら、まだ早いと思っていたタケノコが出ているではありませんか!

暫くタケノコ採りをした後に、遡行を続ける。

 中流部になると、ナメがなくなり、雪も残っていたので水は冷たい。

笹薮がガサガサ動き「熊!」と緊張するが、タケノコ採りのおじさんだった。今年はまだ早いそうだ。

やがて二俣となり、左俣の40m階段状の滝を見物に行く。

左俣に入り間もなく、右俣から枝分かれした沢が合流し、どんどん登っていくと「40m階段状の滝」。

ガスで全景が見る事はできなかったが、ナメと滝の中間のような傾斜のない不思議な滝であった。

 二俣まで下りて、今度は右俣に入る。

右俣に入ると、沢に覆い被るように枝が張り出していて、くぐったり跨いだりと鬱陶しい上、雪渓があるので水は冷たい。

沢が2つに分かれると更に枝が邪魔になる。2つに分かれた沢が合流すると少し楽になり、

傾斜が出てきた沢を登っていくと右俣の「烏川大滝」が出てくる。

 滝の右壁のルンゼのように窪んだ所から、田中社長がアブミを2台持ってリードする。

途中でハーケンを打ち、一段上がった所で左にトラバースするが、下から見るよりもずっと悪く、リードした社長に感謝。

潅木を掴んで沢床に戻るまで1時間近く掛かってしまった。

 ネットで見た記録は、「藪漕ぎがない右俣に比べ、左俣は薮がきつい」とあったのが、

沢を被う潅木は非常に歩きつらく、これを藪漕ぎなしというのなら、左俣はいったいどうなっているのか?と思ってしまった。

しばらく歩いていくと更に水は冷たくなり、雪渓が出てきた。

スノーブリッジになっている所もあり、踏み外しにも気を付けないとならないが、雪渓の上は歩きやすい。

雪壁となって現れた3回目に出てきた雪渓は延々と続き、結局、登山道が横切るまで続いた。

 登山道に上がり、安達太良山の山頂に寄り、ゴンドラに乗って登山口に戻った。

 

 冷え切った身体で岳温泉に。岳の湯に泊まって白河ラーメンを食べる予定であったが、

ご主人が大病をしたのでラーメンが来月から再開する予定だそうで、ラーメンは食べられなかった。

 

↑右俣:烏川大滝

←左俣:40m階段状の滝

<コースタイム>

  奥岳登山口(6:56)−烏川橋(7:32)−二俣(8:51)−(9:03)左俣大滝(9:16)−

  右俣大滝取付(10:26)−登山道(12:59)−(13:35)山頂―ゴンドラ乗り場(14:40)                 

 

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