御嶽山:鈴ガ沢東股

 

2008.0.07

 

  天気  曇り 時々 晴れ または 雷雨

 

 

  (雪 稜)Akisan 岩間 田中  みー(記)

 

 (ぽち家)ぽち兄さん・ぽち姉さん 

 

秋のグルメツアーで那須の沢に行き、白河ラーメンを食べる予定が東北の天気が不安定で予定を変更。

今年はゲリラ豪雨が頻発しており、なかなか予定通りに行かない。

土曜日の日中に、比較的天気が安定している岐阜に近い「鈴ガ沢東股」に決定。

土曜日の夜9時半に竜王役場に集合。中央道を伊那ICで下りて権兵衛トンネルを通り木曽側へ。

 権兵衛トンネルができて木曽谷がすごく近くなった。トンネル付近にはオービスがあるので注意。

 道の駅で仮眠をとって鈴が沢橋へ。林道に向かう役場付近の道は狭く入り組んでいてわかりにくかった。

ぽち兄さんと岩間で車を1台、田ノ原の駐車場にデポに行ってくれた。往復1時間半位掛かった。

 

 車の脇に雨避けのタープを張って、ぽちに留守番を頼んで出発。鈴が沢橋辺りは堰堤が連続しているので三沢橋まで林道を歩く。

 三沢橋近くで、大量のヌメリスギタケを発見。収穫してザックに詰める。私の荷物の大半がキノコになってしまった。

  三沢橋から入渓する。東股に入ると斜瀑があり、その次の大きな淵でぽち兄さんが竿を出すというので先に行く。

 ナメ滝やナメ床が時々現れ、とても綺麗で驚いた。

 そのうち林道が沢の上を横切ると、更にナメが続くようになる。

 やがて3段の滝が姿を現すが、これがまた素晴らしい。上部が柱状節理で落口から放物線状に水が落ちてきている。

 右岸に付けられた踏跡から巻きに入る。ガイドブックに掲載され一躍人気の沢となったからか?立派な巻き道だった。

  ここまででも充分綺麗だと思ったのだが、この先で次から次へと美しい渓相が現れる。

 ナメ床といっても、大きめの礫が混ざっている赤茶色のナメ、どこにでもよくある灰色っぽいナメ、

 一番美しかったのは水色の岩床。小さな浅い淵の底の岩床が青くて、これは日本版「青の洞窟」と思った。

 3段の滝以外は大きな滝もなく、全てロープなしで登れるか巻く事ができる。

 ウォータースライダー用のトイ状の滝もいくつかあり、小さい滝で滑って遊んだ。

  超ロングのトイ状の滝には、井戸ようにポッカリあいた滝壺があり、その滝壺の出口はトンネルとなって下に流れ出ている。

 とても不思議な光景であるが、絶対ここには落ちたくない。

 上越を思わせるようなスラブの壁が現れたり、バラエティーに富んでいる。

 ゆっくり楽しみたい所だが、空模様が怪しくなってきたのでスピードを上げて先に進む。

  左手に大ガレが見えてくるとナメが終わり。そのまま本流を詰めていくと水流はなくなり正面に大きな壁が立ちふさがる。

 この大きな壁が30m滝だが、今日は全く水が流れていなかった。

 大きな岩壁を裾に沿って戻るような感じで左岸を巻き上がり小尾根に出た。

 小尾根上に踏跡があったので沢に下りずに小尾根を進んでいくと、やがて獣道になり、藪漕ぎになってしまった。

 しかも雷雨になり、雨の中を右にルートを修正しながら藪を漕いでいくと、田の原の駐車場はずれのデポした車のすぐ近くに出た。

  鈴が沢橋まで、ぽちともう一台の車を回収に行く。ぽちは尻尾を振って喜んでいた。

 王滝の湯(¥500 金〜月営業 加温加水有り、消毒なし)に寄って山梨に戻った。

 

  白河ラーメンは食べ損なったのですが、予想を遥かに越える素晴らしい沢だったので満足しました。

 綺麗で楽しくて三段の滝だけでも見ごたえあり。巻きもしっかり、ロープはいらず、関東付近ではピカイチの沢だと思います。

 ガイドブックには3級とあったが、今は踏跡もしっかりあるので、初心者も非常に楽しめる沢だと思います。

 

 <コースタイム>

   ゲート(7:20)−(8:05)三沢橋入渓−林道横切る(8:40)−三段の滝下(9:08)−30m滝下(11:50)−(13:37)田の原

 

 

夏だったら泳いでも楽しそう。綺麗なナメ滝

スラブが突然現れる

 

                      沢の記録に戻る