飛騨高原川:白水沢

 

  平成20年6月1日

 

        快晴

 

  岩間 田中  みー(記)

 

                      

  泊りで沢に行く予定だったけど土曜日の天気が悪かったので、日帰りで沢上谷と支流を分ける白水沢に行った。

 寝坊で30分遅刻してしまい、4時30分過ぎに竜王役場を出発。

 国道471号に入ると、道路上に表示された温度計は「気温6度」と表示されているし

 高原川本流は雪代が入って水流がすごくて、大丈夫かな?と思った。

 国道471号から高山に向かう県道に入り目的の沢を横切ると、雪代も前日の雨の影響もないようで沢は穏やかだった。

  鼠餅先の林道に行こうとしたが、犬は車の前に立ちふさがりワンワン吠えるし、集落のすぐ上にゲートで通行止め。

 車を停める場所もないので下山口に車を停める事はあきらめて、県道にまわる。

 沢上谷に向かう途中のヘアピンカーブのところに車を停めて支度をしていると、漁権監視員の人が来た。

 この沢は魚を放流しているそうで、渓流釣りに来たと思われたようだ。

 

  ヘアピンカーブからは簡単に沢に下りられる。

 ナメの沢という事で来たのだが、下部にはナメがなく、小滝と淵が続く。 

田中君は沢の中をいこうと淵に入るが、胸まで浸かるのは冷たくて結局へつる。

 夏であれば、積極的に水に浸かれるのだが、この時期はまだまだ冷たい。

 堰堤の前後で、深い淵を2回ほど巻いたが、釣り屋の踏み跡があり簡単に巻ける。4mの直瀑も左から問題なく巻ける。

 左から支流が入り少し行くと、右から滝をかけている支流があり、横切る時に水を浴びて冷たい。

  更に進むと堰堤がある支流が左から入る。

 これを過ぎると、待望のナメがでてくるようになる。水量もあるのでとても綺麗だが、そう長くは続かない。

 続く滝は淵の手前から右から巻く。その次の滝は少し戻って岩峰の途中から上がり右から巻く。

 先にいく二人が「痛い!痛い」と言っている。アイコやイライラといわれる茎と葉に毒がある山菜のミヤマイラクサだ。

 収穫したくなってしまうが、ガレで足場は悪いし、軍手を持っていないので少ししか摘めなかった。

 この先もナメで、幅広の小滝があって綺麗だ。頭上に赤い橋が架かっているのを忘れてしまう。

  次の水飛沫を巻き上げている20m直瀑を右から巻くが泥状で滑りやすい。やや大きく巻いて最後は懸垂で沢に降りる。

 ここからしばらく続くナメが絶品で、小滝も簡単に越えられて楽しい。

 深い淵のナメ状のへつりで岩間が足を滑らせ、足が届かない淵に落ちた。今シーズン初の泳ぎとなってしまった。

 今年からフエルトソールからアクアステルスに変えたのだが、感覚がだいぶ違い滑ってしまうらしい。

 私は今年でアクアステルス3年目。沢7回目くらいでやっと慣れたのだが、どんな違和感だったか忘れてしまった。

  朽ちた吊橋を過ぎてもナメは続く。

  2段25mの滝は1段目が登れないので右から巻く。

 この巻きも泥状で滑りやすい。田中社長に上から補助ロープを出してもらいゴボウで登る。

 更に岩峰の基部まで上がって巻こうとするが、滑りやすいし途中が悪いので上から巻くのを諦めて、

 ロープを出してトラバースし、立木から懸垂で1段目の上にでる。

 ここの巻きは右岸をスラブ手前から潅木の中を上がり、懸垂で1段目の上に出るほうがいいかもしれない。

  この上は巨岩帯があり、長いゴーロのあとにナメが出てくるようなので、2段の滝上の支流から林道に上がることにした。

 すぐに新しい堰堤があり、堰堤の上は林道だった。

  堰堤の上でゆっくり休み、林道を下る。

 林道の両脇はウド畑のようにウドが生えていた。狭い笹薮には食べ頃のネマガリが密生したので迷わず収穫。

 その後もアイコ・ウルイ・ワラビを採りながら林道をおりた。

 車を停めたヘアピンカーブへの最短距離になる尾根を下りて対岸に戻ろうと思ったが、

 途中から傾斜がきつくなり、ここでいいのだろうかと心配になり、もう一度林道に戻り地図を見る。

 間違えないが、急坂でかなりの標高差を下る必要があり懸垂も必要になりそうだったので、もう少し林道を下る事にした。

  下りられそうな踏み跡がないか探しながら下った。鉄塔の巡視路は、すぐ行き止まり。

 鼠餅が近くなったところで立派な道があったので下ってみたら、お墓だった。

 もう沢まで近かったので、少しブッシュの中を下り最後は懸垂で沢に降り、沢を横切って登り返しなしで県道に出た。

 県道を歩いてヘアピンカーブに戻った。

 荒城川や沢上谷のような舗装したようなナメはなかったけど、沢はやっぱりいいな〜ネマガリもあったし!

 

 <コースタイム>

  入渓点(7:45)―20m直瀑(11:00)−(11:45)2段25m滝―(12:38)林道―(15:55)入渓点

下流部:まだ泳ぐ気になれないので巻きます

    写真はイマイチだけど本当は絶品のナメ

 

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