和名倉沢 和名倉山 市ノ沢下降

 

         (沢登り)

 

         2002年7月19日―21日 

 

         記録 岩間

 

 

 

 

 

 

 

      

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  大洞川流域において、和名倉沢は、やはり真っ先に押さえておきたい1本だろう。と云う事で、メンバーを募る。

 沢屋(釣れない釣師)橋本、藪好き十班、雪稜のジダン田中、風邪引き、そして岩間です。

 

  1日目

  秩父湖のダムを渡り、大洞林道を行き、三峰と分かれる所に車を止め、川に下りる。

 少し下った所が和名倉沢の出合だが、感じとしては貧弱だった。

 薄暗い沢を遡っていくと、小滝がちらほら出てくる。さして難しい所もなく快適に行く。

 この流域では上級の沢という事で、気合を入れてきたが、それほどの事でもない。

 途中で会った釣人に言われたのだが「山梨にも、たくさん沢があるのに、どうして埼玉に来るのだ」

 釣人の気持もわからない訳でもない。

  さて、いよいよ通らずである。遠目には圧巻であるが、近づくと確かにルートはある。

 左壁を少し高巻き、滝の下に向かってトラバース。少し水流沿いに登り、10mトイ状の滝の落ち口に出る。

 赤テープがついているので、間違える事はないでしょう。

  船小屋窪沢を少し行った所にビバーク敵地がある。

 まだ時間が早いが「ここに止まりなさい。ここはいいですよ」と、かなり激しいお告げが聞こえたので

 ここに、タープを張り、焚き火の支度をし、夕食までは昼寝・岩魚釣りと過ごす

 

  2日目

  今日は、和名倉沢をつめ、和名倉山を越えて、市ノ沢まで行けるかな?

 滝は続くが、ロープを出すこともなく進むと、ゴルジュの先に10mの滝が見える。

 ここはロープを出し、十班がリードする。ここ以外は残置があるのでロープは不要だった。

 快適に登っていくと、やがて水は枯れてきて、大したヤブコギもなく、踏跡(登山道?)に出た。

 山頂が何処なのか?時々消える踏跡を行く。着いた所は林の中の薄暗い山頂。展望ゼロです。

  さて、ここから市ノ沢へ、うまく下れるか?

 最悪、山頂でのビバークを考えて、水は6L近く持ち上げて来た。(5人もいればね)

 とりあえず、岩間・橋本で偵察に行く。林の中を、市の沢の方向に〜〜え!え!え!何これ!赤テープが延々と繋がっている。

 視界の中に10個は見える。これは多すぎでしょう。ルートファインディングも何もない。

 とりあえず山頂に戻り、ザックを担いて、みんなで下りだす。

  途中にいい草原を見つけ、ここをテン場とする。タープを張った後に、明日の尾根からの下降路をチェックする。

 さて、夕食の支度というところで典子が気分悪いという。熱があるみたいだ。風邪のようである。

 シュラフに入れてタープにくるんで寝かせる。残った我々は宴会である。

 

  3日目

  昨日、目星を付けておいたあたりから藪に突入。下へ下へと沢型へ向かって行くと、やがて水の音。

 特にロープを出すこともなく下れる。

  船小屋窪沢との出合を過ぎるとゴルジュが出るが、よく見ると巻き道がある。

 岩穴沢があわさり、左岸の踏み跡を降りるが、橋本・田中・十班は滝壺に飛び込みながら下降。若いな〜

  やがて大洞ダムに出る。取水炉の堰をわたり、大洞林道までのケーブル沿いの登りが長く、暑いしけったるい。

 林道にでて歩き始めると夕立!ずぶぬれになり車に着いた。

 

 

 

名倉山山頂

2日目のテン場

 

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