仙ノ倉谷 西ゼン  (沢登り)

 

2003.10.12 岩間 みー(記)

 

 最近、秋になると上越に来る事が多くなってきた。

目的は「きのこ」山梨ではなかなか取れないきのこが安い値段で売っている。

お気に入りは、天然舞茸とお店のおばあさんが「味しめじ」と言い張るきのこ(たぶん本しめじ)

 西ゼンは、スラブは怖いから嫌だと言ったら

残置ピトンがあるから支点に不自由しないと書いてあると岩間が言うので行く事にする。

 

 前日の夜山梨を出発し、林道途中で寝る。

朝起きると霧雨だ。とりあえず行ってみようと出発する。

入渓し30分程歩くと、岩が濡れて滑るから戻ってきたという2人組にすれ違う。

天気が回復してきているようなので、私達はそのまま行く事にする。

入渓点は少し伏流になっていたのか貧相だったが、スラブでてきて開けて来る。

 今日はガスであまり景色が良くないが、東ゼンは西ゼンよりだいぶ傾斜が強そうだ。

第一スラブ手前の滝の上のトラバースでロープを出している2人組がいた。

ピトンが抜けずてこずっていて先を譲ってくれた。

 いよいよ第一スラブ。この頃には雨はすっかりやんでいた。

ロープを出してもらおうと見渡すが、残置ピトンは見当たらないのでロープなしになる。

岩間が傾斜の緩いところを選んで歩いていく。振り返ると先程の2人はロープを出している。いいな〜。

そろそろ第1スラブも終わりになる頃、振り返るが先程の2人組みはもう見えない。

15m2段の滝を越えると第2スラブになる。

 こちらも岩間が先に行き、途中から右にトラバースし右側を登りスラブは終わりほっとする。

 そこからは普通の沢になり水が枯れる前に一休みする。ここまで5時間。

この上のササは根曲がりでなく熊ササなので藪こぎも辛くなく登山道にでる。

 平標山を往復し、平標新道を降りるがかなり急な登山道だ。

登山道からは、美しい紅葉と西ゼンのスラブが見える。

 

  西ゼンには、ポチ(甲府幕岩で一番有名な柴犬)も登ったそうです。

 でも爪は磨り減り肉球は出血してしまい、途中からポチねえさんが背負ったそうです。

 犬はスラブが苦手なようです。

 

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