笛吹川流域:雷沢〜赤岩御殿〜滑沢

        イカズチサワ

 

 

 

2015年6月6日(土) 晴れ

 

 

メンバー 岩間 細田 戸島 吉田 みー(記)

 

 

黒猫繋がりのY山さんのフェースブックを見た時から行きたいと思っていた沢で、ナメ好きの私達はすぐに飛びついた。

牧丘の道の駅に7時半に集合し、旧三富村役場裏に車を停める。

雷沢(イカズチ沢)は役場の隣の旅館:白龍の露天風呂脇に流れ込んでいる沢で、露天風呂から何度も見ていたが、この沢の上流がこんなにナメが続くとは考えた事もなかった。

雷の集落を歩いていくと、「不動滝」と看板があり沢に下りてみるが、とても登れそうもないので引き返し、林道を歩いていく。

集落を過ぎると植林の林となり、沢を見るとナメが美しいが、地図は堰堤の連打であるため、沢を覗きながら林道を歩いていく。

地図を見ると、この先に堰堤がまだまだあるのはわかるが、あまりにナメ小滝が美しいので沢に下りると、すぐ堰堤が見える。

ぬめった小滝で、早速一人が滑り、その後はみんななんとなく登りが慎重だ。

すぐに林道に戻り、「堰堤がなければ素晴らしい沢だろう」と思いながら、ナメを見ながら林道を歩く。

トラックが捨てられた堰堤の上で入渓しようとしたが、まだ堰堤がある。

1119mの二俣辺りから入渓。

ナメが続いて綺麗で楽しい。

ルートとしては次の三俣を右、沢が東に方向を変えた先の左俣に石積堰堤がある沢は右へ。

とにかくナメ、ナメ小滝が続く。途中には30mナメ滝があるが、これは登れない。

下部は左よりを登って、上部は右のコーナーを登っていくが、安全のため上からロープを出してもらい、フィックスで登る。

大滝の上もナメだ、沢を分けて沢が細くなってもナメでとにかくナメ続き。こんな奥にもまた堰堤が出てきて驚き、右から簡単に越える。

地図を見ると1460mは三俣で右から沢が入っているようであるが、実際には明確に沢は入っていなくて、上を見ると少し窪んでいる程度で登ると沢筋が明確になる。

斜面をわずかに登ると、鹿道でないしっかりした道がついている。道はすぐに沢筋に吸い込まれていき、旧三富村と塩山の境界線上のコルに出た。

稜線は自然林の静かは林で気持ちも安らぐ。でも下草がないのは鹿が食べ尽くしてしまっているからだそうだ。

1561mのピークが赤岩御殿と言うらしい。山頂は伐採され眺めがいい。新しい4等三角点があった。

ここからは滑沢に向かって下っていく。暫くは南南東に向かう尾根を下り、途中から沢筋に入る。

落ち葉が積もった斜面をどんどん下っていくと水が出てきて、更に下っていくと地図にはまだ伸びてきていない林道が出来上がっていた。

川岸にはクリンソウが咲いていた。

後は林道を延々と下る。滑沢は名前の如くナメの沢で、林道からは全容が見えない大ナメ滝もあるが、堰堤の連打でとても遡行はできない。

もし堰堤がなかったら、有名な沢になっていただろうと思うと少し残念。

廃村をなった滑沢集落を過ぎ、キャンプ場を過ぎて三富役場に戻った。

 

 堰堤はあるものの、変化があって延々続くナメはナメラ沢以上と感じた。詰めも数分で踏み跡に出られるし自然林の稜線は静かで気持ちいい。

車は雷集落には停めるところがない。

 

<コースタイム>

旧三富役場(8:06)−(8:28)不動滝―(9:28)トラックのある堰堤−(10:32)三俣−(10:53)石積堰堤がある二俣

−(12;00)1460三俣―(12:39)赤岩御殿(13:07)―(15:58)三富役場

 

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