安達太良山 東鴉川

 

2012年6月9日(土) 

 

天気:雨

 

メンバー 岩間   みー(記)

 

 

←水量が多い豪快なナメ

 

「東北は、まだ梅雨入りしないだろう。」と福島の温泉に予約を入れたが、あいにくの天気となってしまった。

人気の温泉宿も簡単に予約がとれてしまう事に複雑な気持ちである。

金曜日の夜、山梨を出発し、トラックの多い北関東道を通って東北自動車道にのる。

那須高原SAでテントを張って仮眠し、翌朝、那須高原SAを出発し土湯峠に向かう。

本日のお宿の鷲倉温泉にお泊りセットとロードレーサーを預けて、旧道の東鴉川橋に車で向かうが、旧道との分岐に「災害復旧工事のため通行止め」となっていた。

分岐の広くなったところに車を停めて、そこから旧道を橋まで歩いて入渓する事となった。

 災害復旧工事はちょうど入渓点となる東鴉川橋であったが、今日は休工中であったので問題なく入渓できた。

小雨が降る中を歩いていくと、上を新道が通る。新道からも入渓できそうである。

F1らしき小滝を巻いて進んでいくと、正面に大きなF2が現れる。

 F2は、右岸の岩壁の基部を巻いていくように、泥壁をトラバースして左上の潅木帯に出る。

食べ頃の太いゼンマイを収穫したいのだが足場が悪く、採りやすいゼンマイだけ頂く。

潅木帯から細い笹薮を漕いでF2の滝上に出た。その後F3は滝の左を登り、F5も難なく通過する。

地図上ではここからなだらかになるので、核心は抜けたと思ったのだが・・・

 笹薮を覗いてみるが、タケノコはまだ早く、親指くらいのタケノコばかりであったので、そのまま進む事にする。

F5から上はナメが多くなるがヌメっているし、雪代と雨で増水して妙に淵が深くなっていて、淵を巻くにはネマガリと潅木が邪魔をする。

F5までは順調に進んでいたが、ナメの上を豪快に流れる水量に進みが遅くなる。

それでも、上流にいくにつれてヌメリはなくなって気を使わなくて良くなる。

 ナメを歩いていくと二俣となり、左に入る。そのすぐ先の二俣は、登山道が近い左俣に入る事ができず、右俣に進む。

雪渓が残っているので水が少しずつ冷たくなる。沢筋が狭くなり、両岸から倒れこんだネマガリを漕いでいくと、ひょっこり登山道に出た。

 雨が強くなる中、これで一安心と思っていたが、ここからの登山道が今回一番の核心であった。

箕輪山に登る登山道は粘土質でツルツルで、しかも樋のようになって水が流れてよく滑る。登りはまだしも下りは最悪である。

今日歩いた登山靴の跡があるが、登山靴でさえ、なんの抵抗もなく滑っているようだ。

途中に少し長い雪渓を下る事になったが、雪の方がずっとフリクションがいい。

うんざりする登山道を下っていくと、やがて鉄塔が見えて、温泉に下る分岐となり、もう一息。

やっと車道に出て、温泉宿まで戻る。

明日、自転車でのんびり車を回収する予定であったが、明日も雨かもしれないとの事で、岩間が一人で車の回収に雨風強い中、自転車にのって車を回収にむかった。

30分もしないで自転車を回収して戻ってきた。雨の中ありがたい。

 やっぱり福島の温泉宿はいいな〜。温泉も料理もおいしい。前日の夜行の寝不足でぐっすり眠った。

 

<コースタイム>

 旧道分岐(8:33)−(7:25)東鴉橋−(12:53)登山道−(16:18)鷲倉温泉

 

 

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