小楢俣川:洗ノ沢

       

 

 

 

6月11日(土)〜12日(日) 

 

 

 

岩間  みー記

 

晴れ

 

 

6月11日(土) 曇り 後 晴れ 

高速1000円が来週で終わってしまうので、今週も少しばかり足を延ばす事にしたけれど、行程が長い沢は行く気がなく、のんびり上越に山菜沢登りに行くことにした。

朝5時に起きて家を出るが、雨は本降り。水上はお昼前から曇りという事なので、予定通り出発する。

水上I.Cを下りる頃には雨も止み、湯の小屋温泉から奈良俣ダムに向かい、オートキャンプ場手前のゲート前に車を止めて出発する。以前はこの先のゲートまで車で入る事ができたらしい。舗装された林道をワラビを摘みながら歩いていくとT字路となっていて、正面の斜面に笠ヶ岳への登山道がある。帰りはここから下りてくる事になる。T字路を左に曲がり、しばらく下っていくと洗ノ沢が横切るので、そこから入渓する。

 沢は昨日からの雨と雪代で増水していて濁っていた。最初に現れた大きな淵を持った小滝は、見た目は水量が多くて登れそうもなかったが、淵をへつっていくと簡単に上がる事ができた。

奥利根の山と沢のトポを持っていったが、ナメや小滝が多い沢で、このナメや小滝がトポのどのナメや小滝にあたるのか判断できないくらい変化に豊んだ沢だ。

山菜は食べ頃の葉巻きのウルイ、ウドが売るほど出ている。おまけにヒラタケまで収穫。コゴミやゼンマイはもう遅い。このあたりの笹薮は細くあまり良いタケノコは採れず、晩御飯に彩りを添える程度の収穫であった。

下流部はテン場には事欠かず、左から沢が2本続いて入ってくる一の沢あたりは、砂地の絶好のビバークポイントで軌道跡ではないかと思う。梅雨時は翌日の天気予報も当てにならないので、もう少し進む事にし、沢が狭くなる2段の滝の手前の右岸の高台にタープとテントを張ってから、釣りに出かけるが、歩いてしまったせいか釣果は貧しかったが、贅沢な晩ごはんを楽しんだ。

(本日の収穫) ワラビ・葉巻きウルイ・ウド・ヒラタケ・ネマガリ・イワナ

 

<コースタイム>

ゲート(10:35)−入渓点(11:24)−(12:30)テン場

 

6月12日(日) うす曇り

朝起きると青空が出ていた。

水量は昨日よりかなり減っていたが、2段の滝はまだまだ水量が豊富で、冷たいシャワーを浴びながら登ると、その上はナメや小滝が頻繁に現れ、楽しくて綺麗だ。

テン場の先で、いったん狭くなった沢は再び開け、ニの沢あたりまではテン場には不自由しない。

今日は念願のイヌドウナを見つけたので、少し持ち帰る事にした。イヌドウナはウトブキと呼ばれる山菜で、茎の皮を剥いただけでぶつ切りにして、生のまま味噌であえて食べると美味しいが、私達が行く山域では、なかなか見つける事ができないので私にとっては貴重品だ。

 二の沢を過ぎて、登山道が近くなる標高1200mくらいの傾斜が緩い所から登山道に出ようと思っていたが、トヨ状の滝と思われる滝が胸まで浸からないと通過できない状態だったので、強引に左岸を登る事にした。少しばかりゼンマイを摘んでから、30分ほど倒木を使いながらガレを登っていくと、登山道に出た。登山道上は日当たりが良く、コシアブラはすっかり葉が大きくなり初夏のようだ。

ワラビを摘んで、アップダウンの多い登山道を歩いて林道に出て、車に戻った。

次回は上部の藪こぎを覚悟で笠ヶ岳まで抜けたいと思った楽しくて美しい沢であった。

(本日の収穫) イヌドウナ・葉巻きウルイ・ゼンマイ・ワラビ

 

 帰りに湯の小屋温泉にできた日帰り温泉に寄った。露天風呂1000円、内湯800円と少し高い。勿論かけ流しであるが不思議なシステムの温泉であった。温泉の休憩室で、ワサビ醤油であえたワラビを出してくれた。ワサビ醤油でワラビを食べるのは初めてで驚いたが、とても美味しく、こんなに美味しいワラビの食べ方があるなら、一握りしかワラビを採らなかった事を後悔した。

渋滞に遭わないように12時半頃には関越に乗り、山梨まで帰った。

 

<コースタイム>

テン場(6:38)−(8:08)二の沢―(9:04)登山道−(10:58)ゲート

 

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