西上州:神津牧場の滝

    (アイスクライミング)

 

          2008.1.25

 

 

 

 

 初めて西上州の氷にやってきた。

山梨にいると近場に氷があるのでなかなか遠出はしない。

 「岳人」の西上州の特集号を見て行ったのだが、

事前にアプローチを調べずに行ったので迷ってしまった。

       

  神津牧場の少し下に「氷漠群」という看板があり、その近くに赤テープもあったのだが、

 ビニールテープに向かってトレースがついているのを辿っていったら、木に札がついていて林業従事者のトレースだった。

 帰り道で分かった事だが、氷漠群にいくテープは「赤」。林業用はピンクかビニールヒモ。「赤テープ」のみを目指せばよかった。

  ここから入るのは諦めて、下の屋敷の部落から入ったのだが、どこの尾根から河原に下りたらいいのか分らない。

 途中から滝になっていたり急斜面で降りられなくて引き返したり。やっと河原に下りたら堰堤の上だった。

 何度か渡渉しながら河原を歩いて二俣。正面に見える「入門の砦」は余り状態には見えなかったので左俣の広場に向かう。

 屋敷の部落上から迷いに迷って2時間のアプローチでやっと到着したのだが・・・

 

  二本並んだ左の滝は二本とも氷は未発達で繋がっていないので登れないので、岩間リードでその右の滝に取り付いた。

 見た目は短くて簡単そうだったが、傾斜は見た目よりあるし長さもある。氷は非常に硬く刃の丸まったアイゼンやバイルは弾き返される。

 特に抜け口から3mの氷は硬くて脆い。バイルで叩くと表面が少しずつ剥がれて岩が出てくるので、落ち口手前の木でやめた。

 スクリュー2本で登っていったのだが、見た目よりも難しく、余分にスクリューを持っていった方がよかったそうだ。

 その後、自分もトップロープでやったのだが、氷は硬いし、薄い所があり岩を叩きそうで嫌だった。

 時間もないので、ここだけ登って帰る事にした。

 

  帰りは赤テープに沿って踏跡を登り返して行くと、フィックスロープが張られたトラバースがあった。

 フィックスロープは途中で終わっていたので、木の根に沿って一段下りた所からトラバースしたが、

 途中が落ち葉の下がスラブのようになっていて足を滑らせてしまった。

 落ち葉が少し積っていたのでスピードも出なかったし、ヘルメットも被っていたので、

 アイゼンを引っ掛けないように身を任せると、6・7m程落ちて止まった。擦り傷もなくよかった。

 上に出たら、踏み後はトラバースしないで尾根上についていた。赤テープを辿っていったら牧場下の看板に出た。

 ここから屋敷部落まで林道を歩いた。滝から1時間で車まで着いた。

   

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